2022年9月1日、高円寺に小さな本屋「蟹ブックス」をオープンいたしました。
高円寺駅の南口から徒歩4分、パル商店街のはずれの、日当たりのいい古いビルの2階です。12坪の小さい店です。
新刊書(古書ではないという意味です)を中心に
「眺めているだけでワクワクした気持ちになれる本」
「自分や他者のことをもっと深く知るための本」
「いま生きているこの社会がどうしたらもっといいものになるのか ゆっくり考えるための本」
を揃えてお待ちしています。定休日は今のところ特にありません。営業時間は12時から20時まで。小さいですがギャラリースペースも用意し、アートとの出会いを楽しんでいただればと思います。
夜20時以降は不定期で10名~20名程度の小さなイベントを行なっています。
オープンしてから今まで、いちばんよく聞かれたのが「なんで《蟹》なんですか?」という質問です。
正直に申し上げまして、あんまりちゃんとしたかっこいい理由はないです。なので聞かれるたびにしどろもどろになってしまうのですが、かといって「理由は特にない」と伝えると釈然としない空気になってしまうので、できるかぎりのところで『蟹ブックス』に決まった理由をお伝えします。
まず、蟹のビジュアルが単純にいいなと思ったからです。甲殻類だけどどこかかわいくて、でもかわいすぎず、ハサミはかっこよいけど、前に突進してくるのではなく横歩きで、そんなに怖い感じじゃない。いつもピースで平和そうだけど簡単には屈しない強さもあるように見えて、「蟹はいいよね」というところでは三人の見解は一致していました。
それから、かっこよすぎる硬派な店名はこの店のコンセプトに合わないと思っていたので、ダサかわいくて親しみやすい名前のほうがいいなと思っていました。他にも、呼びやすい、検索しやすい、他の書店の屋号と被らない……といろいろな条件と照らし合わせて考えたときに『蟹ブックス』はいいな、しっくりくるな、と思ったので蟹ブックスにしました。
ちなみに食べ物としての蟹はそこまで特別に好きではないです。というか、あんまりちゃんと食べたことがない。いつかすごい蟹を食べてみたいです。
もしどなたかから「なんで蟹ブックスなんだろうね」と聞かれることがあれば「蟹ってなんかいいから、みたいな理由らしいよ!」と伝えていただければうれしいです。